21. 神秘(猗窩童)
俺たちをよく知る〝昔〟の知人たちはこぞって今の関係を神秘だと言う。
まあ正しくはそうなんだろう。俺たちの関係は地獄の底から始まったのだから。
22. 噂(猗窩童)
あの二人はデキている。そんな噂が流れているらしい。
「ふーん」
「そうか」
別に事実だし否定もしないが、暇人が多いんだなという感想を二人は抱く。
23. 彼と彼女①(猗窩童前提狛恋←どま)
仲睦まじく寄り添って歩く二人の姿。
あの時代に余生を全うしていたら、俺の隣に彼は居ない。
今生では幸せに。彼に出会えた感謝を目一杯込めて。
23. 彼と彼女②(猗窩童前提座→🌱と🐗)
他者の望むまま振る舞っていたお前が心から手元に置きたいと思った女と子供。
かつての俺でさえ踏み込めなかった位置にいた二人が酷く羨ましい。
24. 悲しみ(座殿←どま※鬼時代)
嬉しいことも楽しいことも何も感じない俺だったけど。
あなたが死んじゃったと知った時は嘘でもなんでもいいから悲しみを感じたいと思った。
25. 生(座殿←どま※現パロ)
生きることに執着できなかった俺は、強さに執着できるあなたが羨ましかった。
今はあなたに執着している。そんな自分も悪くない。
26. 死(座殿←どま※現パロ)
死んだら無に帰るだけ。
そう思っていた俺の価値観はあなたによってひっくり返された。
死んでから始まった関係プライスレス。
27. 芝居(座殿→どま※鬼時代＋花闇獄前提)
芝居じみた口調で親友と呼ばれる度に虫酸が走り殴り飛ばす。
懲りないお前の本音がどこにもなかったと明かされたのは地獄という名の舞台裏だった。
28. 体(座殿←どま※現パロ)
俺は感情が薄いから。
溢れんばかりに言葉をくれるあなたに体で返したい。
とくとくいってるでしょ？ あなたがいてくれるからこうなっているんだよ。
29. 感謝(猗窩童)
いただきます、と手を合わせて挨拶する。
ああ、今日も美味しいご飯にありつける。
共に食卓を囲んで愛しい人と笑顔で談笑しながら食べる幸せ。
30. イベント(座殿→どま※現パロ※死ネタ注意)
「元気か？ 童磨…」
愛するお前を看取り、物言わぬ墓石を毎月二日に訪れる。
この次も必ず会いに行く。
だからまた俺と一緒に色々なことを楽しもう。
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