文章修行家さんに40の短文描写お題(猗窩童) - 5/5

31. やわらかさ(座殿→どま)
物腰も話し方も雰囲気もどこもかしこも柔らかいお前。
俺だけに見せるむくれた顔、ずるいなぁと拗ねた声。
優越感を覚えているのはここだけの話だ。

 

32. 痛み(座殿←どま※現パロ)
〝昔〟は回復はすれど痛みを感じないわけじゃない。
でも平気だった。
「痛いの痛いの飛んでいけ」
そんな風に俺に触れるあなたを見る方が胸が痛いよ。

 

33. 好き①(座殿→どま※現パロ)
好きと嫌いは相手を意識してしまうという時点では根本的に同じだ。
〝昔〟の俺はお前のことは好きでも嫌いでもなく、ただひたすら苦しかった。

 

33. 好き②(座殿←どま※現パロ)
好きか嫌いかと言われれば、俺はあなたのことはそういう括りで見ていなかったんだろう。
上辺だけの親友。抱いていたのはただそれだけ。

 

34. 今昔(いまむかし)①(座殿→どま※現パロ)
〝昔〟があって今がある。
これ以上的確な言葉はないだろう。
お前を傷つけてきた過去も何もかも飲み込んで、今のお前を〝昔〟の分まで精一杯愛す。

 

34. 今昔(いまむかし)②(座殿←どま※現パロ)
〝昔〟のことは全部繋がっている。
本当にその通りだなって思う。
あなたが悔やむ過去さえも、今を紡ぐ宝物なのだから。
全部全部俺に下さい。

 

35. 渇き①(猗窩童※どま視点※現パロ)
「童磨、童磨…」
何度も何度も名前を呼ばれ、もっと寄越せと貪欲に求められる声。
渇く間もないくらいにあなた愛で心が柔らかく満たされるよ。

 

35. 渇き②(猗窩童※座殿視点※現パロ)
お前が嬉しそうに笑う度、名前を呼ぶ度、餓えた欲はさらに渇く。
『もっと俺に教えておくれ』
ああいいとも。お前を手放すつもりなどないことを。

 

36. 浪漫(座殿←どま)
ロマンを知りたくて、相手を変えてあがいていた恋。
まさかあなたから教えられるとは…。
「後悔してるか?」
全然!思っていた以上に素敵だよ!

 

37. 季節①(座殿←どま※現パロ)
何となく開いていたスマホから流れるある女性シンガーの名曲。
あなたと四季を巡るのも何度目だろう。
これからも隣同士仲良く笑顔を咲かせ合おうね。

 

37. 季節②(座殿→どま※現パロ)
花見、海、紅葉狩りに食い歩き、そしてイルミネーション。
たくさん四季を過ごしてきた俺とお前。
それでも花火と雪まつりはまだ胸が痛む。

 

38. 別れ①(座殿→どま※鬼時代※花闇獄前提)
人の頃に犯した罪はお前と俺とでは圧倒的に違う。だから落ちる地獄も然り。
「お前の心は俺が預かる!」
消える直前の俺の声はお前に届いたか?

 

38. 別れ②(座殿←どま※鬼時代※花闇獄前提)
ずっとずっと、百年以上分かり合えなかったことを話していたかった。
『お前の心は俺が預かる!』
ちゃんと返しに来てねと言う俺の声は届いた?

 

39. 欲(座殿←どま※現パロ)
欲しいものはないかというあなたの問い。
これ以上、あなたが欲しいなんて言ったら欲張りでしょ?
そう言うと、もっと欲張れと真っ赤な顔で返された。

 

40. 贈り物(猗窩童)
互いの小指に色違いの糸を巻く。
猗窩座は青、童磨は赤。
中心部でしっかりと結ぶ。
「お前が欲しい」
「あなたが欲しい」
これ以上にない贈り物。

 

 

お読みいただきありがとぅございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です