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脳内対話とちくわ大明神が真っ先に浮かんで書いた片思いからの両思い猗窩童ですv
ホワイトデーはくっつけてくれた女子たちのお返しを選ぶためにもちろんデートを兼ねて二人で行きました♪
ちなみに以下↓は猗窩座視点の恋心をあきらめた没バージョン。
没展開
袋の口を開けたキッ〇カッ〇を適当に一つ取り出し、俺も包みを開いて半分に割ると、あーんと唇を軽く開いて待つ童磨の中へ入れようとして、傍とその動きを止める。
「? あれ? 猗窩座殿??」
いつまでもやってこないチョコレートを不審に思ったのか、童磨はこてりと首を傾げる。
「なあ童磨…」
「うん? どうしたんだい猗窩座殿」
唐突に気づいてしまった。普通に俺たちは親友として距離が近い。さっきまで本当に当たり前のように一つのチョコレートを半分に割って食べさせていたが、こんなことは恋人じゃなくたって親友同士でもできるということに。
無理に恋人にならなくたっていいじゃないか。だって童磨はずっと”昔”から俺と親友になりたがっていたのだから。このままでいいじゃないか。
そう考えると、ずっと童磨に抱いていた自分の気持ちがきれいさっぱりと浄化していくのが分かった。恋心が冷めたというわけではない。友情がそのまま恋心を取り込んで、更に強固な絆に転じたと言ってもいいだろう。
「…俺たち、ずっと親友でいような」
「…当たり前じゃないか猗窩座殿。俺は”昔”からずっとあなたと仲良くしたいって思っていたんだから」
何があったとてもう離れないと童磨は俺の額にこつんと頭をぶつけてくる。”昔”ならば考えられず、恋心を自覚してからはドキドキしていて顔を赤くするのを止められなかったこの動作を俺は凪いだ気持ちのまま受け止めていた。